今回は私の人生を大きく変える人との出会いのお話です。
もし、出会っていなかったら私はどうなっていたのだろう・・・
この出会いが私の共依存の終わりを導いてくれることになります。
過去記事良かったら読んでみてください。
本当なら、結婚した私は夫との生活を心から幸せと思い、
これからの将来設計を二人でワクワクしながら考えたはず。
でも、現実は違っていました。
父はその後も転職を繰り返しては、私にお金を貸してくれと言うようになりました。
電話の向こうの父の声は今にも消えそうで、なくなりそうでした。
私がなんとかしなければ父は消えてしまう。
そんな恐怖が私を襲うようになり、ある日夫に相談しました。
「これから毎月数万円父に生活費を送りたい」
結婚するまで必死に働いて貯めた貯金と当時のパートの給料でなんとかなるとお願いしてみました。
夫は静かに考えて言いました。
「ちーさんがそうしたかったら自分はそれでいいよ。でもね、こんなことずっと続けられるなんて無理だと思うよ」
夫の言うことは当然で、あの時よく私のわがままを許してくれたなと思います。
後日談ですが、最近その時の話を夫にしたら全く覚えてなくて、
「えっ、そんなことあったっけ?」と本気で言う夫にちょっと笑えました。
話は戻りますが、その後父への送金は続きました。
毎月送金しても、足りない時はまた父から消えそうな声で催促の電話がありました。
そんな父に腹が立ち怒りをぶつける自分もいました。
でも、私は娘だから縁は切れない。一生これが続くのだろうか・・・
地獄だと思いました。
一方、母には私が父に生活費を送金してるから安心してと元気なフリをしました。
母は複雑な様子でしたが、どこか安心してるようでもありました。
私が父と母を守らなければならない。それだけ思っていました。
でも、やはり夫が言っていたように限界がきていました。
蓄えていた貯金が底をついてきたのです。
父へ送金が出来なくなる不安と、そうなると父はまた母の元へ行くかもしれない恐怖と、
結婚してるのに親へ生活費を送金してる妻を夫はどう思ってるんだろうという気持ちと、
もう色んな感情が私を襲いました。
そんなある日、職場のAさんとお茶をする機会がありました。Aさんは母より少し若く、職場でも頼りになるお母さんという感じの人でした。
最初は楽しくお茶をしてたのですが、自然とAさんに今私が抱えてる問題を話していました。
相談するつもりは全くなかったのですが、不思議と話をしていました。
私が全て話し終えると、Aさんは絶句し静かに言いました。
「あなたが一番幸せにしないといけないのは親じゃない。旦那さんでしょ。」
「あなたはもう十分頑張ったのよ。自分の幸せを考えて」
そしてAさんは私を本屋に連れて行き、一冊の本を見せてくれました。
アダルトチルドレンに関する本でした。
そこで初めて自分がアダルトチルドレンなんだと認識したのです。
そして、Aさんも継母から虐待されたアダルトチルドレンだったことも知りました。
「あなたは何も悪くないのよ」
Aさんの言葉は私を大きく変えました。
私は急いで家に帰り、夫にAさんのことを話し、そして心から夫に謝りました。
夫は驚いた後、少し笑い、黙って泣きました。
そして「気づいてくれてありがとう」と私に言いました。
悪夢から覚めたような感覚でした。
私は長い間何をやってたんだろう・・・
さあ、また新たな闘いが始まる。でももう負けない!
そんな気持ちでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。