先日、夫の母の人生がもう長くないと知りました。
義母が肝臓がんと診断されてもう4,5年経つでしょうか。治療がうまくいっていた時期もありましたが、ここ最近は新たながんが見つかり、さらに帯状疱疹による神経痛が義母の体力と気力を奪っていきました。
今月に入り体調不良が続いていましたが、精密検査の結果、想像してたよりも早いスピードでがんが全身に広がり、もう回復は見込めないとのことでした。
現在入院し緩和ケアを受けています。
隣の県で暮らす夫の両親。コロナ禍で帰省出来なかった数年を後悔したり、離れてる分もっと何か出来ることはなかったのかと思ったり、でも何が悪いとか、何が正解とかでもなくて、結局最後は悲しい・・・という感情で思考が停止します。
辛い宣告を受けた後も、日常はいつも通りやってきて、当たり前なのだけど外の世界は何も変わっていなくて、その当たり前の日常をただこなしていくしかなく、こんな時でさえもいつも通りが続いていくことに気持ちがざわつきます。
入院する前までは、義母とLINEでたわいもないやりとりをしてたのですが、入院してからはLINEを送っても既読になることはありませんでした。
義父によると、LINEも電話もその時は嬉しいのだけど、その後大きな寂しさに襲われるようになった義母は携帯を触らなくなったとのことでした。
面会に行く義父以外の人と接するのが辛くなっている義母に、いったい私たちは何が出来るだろう・・・
もうこれ以上治療が出来ないと知った義母の悲しみや痛みは、本人にしか分かるはずもなく、でもそんな中でも何か出来ることはないのか探してしまう自分がいます。
もしかしたら私の何かしたいという感情は自分勝手なもので、義母にとっては辛いことなのかもしれないと思ったりもします。
少し気持ちを落ち着かせて、義母が好きだったことをゆっくり考えてみました。
ガーデニングが好きで花が大好きだったことを思い出し、病室に花を届けたいなと思いました。夫と義父に相談したところ、きっと喜ぶと言ってくれたので優しい色の花束を贈りました。
義母はとても喜んでくれたようでした。義父がお礼の電話をしたらと言ってくれたのですが、やはり辛くなるから電話はしたくないとのことでした。
その代わりに花束と一緒に撮った写真をLINEで送ってくれました。痩せた姿でしたが、しっかりピースサイン。十分思いが伝わってきました。
また義母の好きな花を贈りたいと思っています。電話もLINEももうすることはないのかもしれないけど、その代わりに花が色んな感情を伝えてくれるような気がします。
夫も義父も私以上に色んな感情を抱えながら前を向いているので、私もしっかり前を向きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。