私たち夫婦も50歳。お互いの親もずいぶん高齢になりました。
隣の県で二人で暮らす夫の両親は持病があり、お互い助け合いながらの日々。さらにここ最近義母の体調が良くない日が続いています。
コロナ禍でもう数年実家には帰っていません。お正月、両親との電話で異変を感じた私たちは、自分たちが出来ることは何かを考えるようになりました。↓↓↓
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離れて暮らす高齢の両親へのサポート。必ず訪れると分かっていたはずなのに、いざ訪れるととても戸惑います。「いつまでも親は元気」と思いたい部分がどこかにあって、そんなことはあり得ないのにそれでもやっぱりそう願ってしまいます。
お正月明けてすぐ、夫が帰省しました。帰省した目的は両親の様子を見るのはもちろんですが、実家のWi-Fi環境を整えるため。夫はパソコンひとつあれば仕事が出来る職業なので何かあれば実家に居られるようまずは準備。
そしてもうひとつ。両親にLINEのビデオ通話を覚えてもらい、いつでも顔を見て話せるようにしました。でも高齢の両親には少し操作が難しいようでした。
今回私は帰省しませんでしたが、両親にプレゼントを用意していました。出掛けるのがとても好きだった義母。小さなショルダーバッグとポーチ。少しでも外に行きたくなる気持ちになってもらいたくて明るいカラーを選びました。
義父にもプレゼント。寒い中看病と家事をこなす義父にはあったかい手袋とベスト。
そして、少しでも食卓が明るくなるように二人分のお箸と小皿。あと、子どもたちからのメッセージカードも。私たち家族の色んな思いを夫に託しました。
両親は教わったLINEのビデオ通話でさっそく連絡をくれました。とても嬉しそうで「ありがとう」と何度も何度も言ってくれました。その目は涙でいっぱいでした。
義母は寝たままでしたが「早く元気になってプレゼントしてくれたショルダーバッグを持って出掛けられるようにならないとね」と笑って言ってくれました。
義父は「ありがとう」と笑いながら、でも急に涙になったりして慣れないLINEのビデオ通話でもしっかり思いが伝わってきました。
その後、日帰りで帰って来た夫はとても悲しそうな表情でした。
義母は息子に会いたい気持ちと弱った自分を見せたくない気持ちと半々で落ち着かない様子だったようです。せっかく数年ぶりに会えたのに、おもてなしが出来ないもどかしさのようなものが義母の中にあったのでしょうか。早く帰るよう促されたようでした。
この先きっと色んな問題が出て来る。それは当たり前のことで、それを必要以上に恐れないようにしようと思います。自分たちが「今」出来ることをやる。ひとりで不安を抱えると大変だけど、家族で共有出来たらきっと希望も見えてくるはず。
きっと大丈夫・・・そう思いながら見上げた空に飛行機雲。少し元気が出ました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。