こんにちは、ちーさんです。
皆さんは突然家に訪問されるのって平気ですか?
私はとっても苦手なんです。家にいる時「ピンポーン!」とインターフォンが鳴るとドキッとします。明らかに宅配や郵便と分かっていればすぐ出れるのですが、知らない人が立ってたら固まります。
突然、私の安全地帯に危険な侵略者がやって来た感覚。
この人は誰?一瞬の間にその人の雰囲気や年齢層、服装や持ち物などを見ながらセールスかどうか判断します。そしてだいたい居留守にしてしまいます。
たとえ知ってる人でも突然の訪問はやっぱり苦手。この人が来るってことはあの用事かな?と予測つくものなら平気なんですが、考えても分からない時は妙に心がざわざわして出れない時があります。心の中で「ごめんなさい」と思いながら居留守。
少しだけ心の準備が必要なんです。ちょっとだけ考える時間が欲しい。そして、改めて訪問された時は心の準備が十分出来てるので落ち着いて出れる。私にとって突然の訪問はとても苦手なこと。
さて、そんな私の休日のある日。録画してたドラマをゆっくり観ようと思ってた夕方、突然インターフォンが鳴りました。モニターには幼なじみのすーちゃん。
「ん・・・?」先日、別の幼なじみと一緒に話をしたばかりなんだけどなんだろう?↓↓↓
不思議に思いながら玄関のドアを開けると、数本の缶ビールを持ったすーちゃんがニコニコしながら玄関に入ってきました。
「ちょっとそこまで用事があったから顔見に来た。ちょっと飲もうよ!」
確かに幼なじみで長い付き合いなんだけど、さすがに連絡もなく来るのは驚く。しかも、なんだかテンションが高い。まさかもう飲んでる?
大きな声に夫も気付きやって来ました。夫を見つけたすーちゃんはさらにテンションが上がりリビングにずかずかと入って来ました。動揺する私の横でいつもの通り冷静な夫。
「飲もう!飲もう!」笑顔でビールを差し出してくる。
もちろん夫も普段から強引な性格のすーちゃんのことを良く知ってるので、様子を見て苦笑いしながらも一緒に飲み始めました。
そしてトイレに行ったすーちゃんを見ながら、思わず私と夫は小さな声でつぶやきます。
「相当ストレスが溜まってるみたいだけど、大丈夫かな・・・」
親の介護疲れや子供の反抗期、すーちゃんにも色々あるようで。でもお酒に逃げてもそれは一時的なこと、何も解決しないんだよとアルコール依存症だった父を思い出しながら思う。
そして、落ち着いたところで私と夫は真面目な顔で言いました。
「来てもらうのはいいんだけどね、ちゃんと連絡してから来てね。あと、かなり飲み過ぎてるようだからもう帰ろう。うちもそろそろ夕飯だから」
「ごめ~ん」と言いながらも困ったことに酔っ払いには何を言っても伝わらない。ひとりで帰らせる訳にもいかず、家まで送り届けることにしました。
送り届けた後、無事任務を完了した安堵感で「ふっー」とため息が出る。きっと、すーちゃんはうちに来たことを覚えていないだろう。
案の定あれから連絡はない。相手の都合も聞かず、連絡もなしに突然やって来る酔っ払い。勝手な行動に腹立たしい思いもあるけれど、その酔っ払いの世話好きで繊細で思いやりのある優しい部分も知っている。
今度はお酒は飲まず、ちゃんと連絡してからおいでよね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。