繊細ちーさんの優しい笑顔の向こう側

HSP&アダルトチルドレンの私が50歳から楽しむことを見つけていくブログ

ラジオ体操と菓子パンとヨーコちゃん

今週のお題「マイルーティン」

 

朝、時計をちらちら見ながら家族のお弁当づくり。終えると急いでテレビの前に立つ。


6時25分。


テレビ体操の時間。一か月ほど前からテレビを見ながらラジオ体操をするのが私の「ルーティン」になった。



50歳を目前に急に身体や頭の衰えを感じるようになり、何か出来ることはないかと考えて始めたのがこのラジオ体操。とりあえずお金のかからない簡単なことから始めてみようと思った。



たった10分間の体操だけど、身体も頭の中も目覚めていく。



ラジオ体操・・・


子供の頃の夏休みを思い出す。早朝、眠たいのを我慢して坂を下りヨーコちゃんを誘いに行く。近所に住むひとつ上のしっかり者のヨーコちゃん。一緒にいくつかの坂を下りて公園に行く。



小さい公園だけど、当時はたくさんの子供と近所のおじいちゃんおばあちゃんであふれていた。そこでみんなでラジオ体操。それが当時の夏休みの「ルーティン」



ラジオ体操カードに出席のハンコを押してもらうため長い列に並ぶ。押してくれるのは6年生のお姉さんとお兄さん。とても憧れた。自分もいつかハンコを押してみたいと思いながら、押してもらったハンコのインクを触らないよう、カードをパタパタさせながら乾かす。



その後、私とヨーコちゃんは決まって近所の小さな商店に向かう。ヨーコちゃんは毎朝必ずそこで菓子パンを買っていた。家族5人分の朝食。



これが、しっかり者のヨーコちゃんの毎朝の「ルーティン」



「お母さん、朝起きれないから・・・」



ヨーコちゃんのお母さんは貧血気味で朝が苦手なようだった。毎朝家族分の菓子パンを抱えて帰るヨーコちゃんは頼もしく勇者のよう。



「私もラジオ体操の帰りに菓子パンを買ってみたい!」



勇気を出して母にお願いしてみた。当時から気を使い過ぎる子供だった私。なんとなく贅沢をしてるように感じて遠慮気味に言ったのを思い出す。母は不思議そうにしながらも「いいよ」と言ってお駄賃をくれた。



次の日の朝、ラジオ体操の帰りヨーコちゃんと菓子パンを買いに行った。クリームパンとバターが挟んであるパンを買った記憶がある。



それが最初で最後。たった一日だけど子供の頃の私は大きな冒険をした気分でとっても嬉しかった。



あれからずいぶん年月が経ち、テレビの前に立ってラジオ体操をする私はハンコを楽しみに待つ女の子ではなくなった。老化と闘うおばさんだ。



ふと、押し入れに向かい子供たちのアルバムと思い出の品をあさる。



「あった!」



成人した息子の小学生の時の「ラジオ体操カード」




押してあるハンコを眺めながら懐かしい気持ちになり、そして、思う。



さあ、明日もテレビの前に立とう!



最後まで読んでいただきありがとうございました。