こんにちは、ちーさんです。
私はいわゆる【繊細さん】です。もう50年近くこの気質と共に過ごしてきました。
そして、そんな私とひとつ屋根の下で暮らしているのが【鈍感さん】の夫。
正反対と思われる気質の二人がどういうわけか結婚し、その生活も早くも27年目に入りました。
小さな事でも大きく落ち込み、小さな事でも大きく喜ぶ。そんな喜怒哀楽がはっきり分かりやすい私の感情をいつも通り冷静に見つめる夫。
どんなことでも深く深く考えすぎて空回りしている私を、夫は「考えてもしょうがないよ」と言いながら淡々と物事を進めて終わらせていく。
ひとつ屋根の下で同じ出来事が起こっても、私と夫の対応は違う。若い頃はその違いのせいで、お互い傷つけてしまったことがあったかと思います。
自分が正しいと決めつけて、相手を変えようと頑張る。若かった私はとてもめんどくさい妻でした。一応過去形にしたけど、今も多少めんどくさい妻と思われてるはず。
そもそも、生まれも育ちも全く違う他人が一緒に住んで最初から上手くいくわけがない。繊細さん、鈍感さん関係なく皆それぞれ別の人格を持っているわけで。
もうかれこれ数年前になりますが・・・
我が家でとてもつらい大きな出来事がありました。出口の見えない長いトンネルに入り苦しい毎日を過ごした日々があります。
私はもちろん大きく落ち込み、眠れない日が増え、心のバランスをなんとか保とうと必死でした。一日一日がとても長く感じ笑顔もなくなりました。
そんな時、夫が言いました。
「鈍感な自分でもこれだけつらいんだから、きっと繊細なちーさんは相当つらいよね」
その言葉を掛けられた時、ハッと我に返り自分だけがつらいと思い込んでいたことに気づきました。自分のことばかりで全く夫の感情を考えてなかったことにとても恥ずかしくなりました。
感情を表に出さない夫でもやっぱり同じようにつらい。どこかで、夫の鈍感さに甘えてた自分がいました。
その日から気持ちを切り替え、少しずつ冷静さを取り戻し、色んな人の助けを借りながらなんとか長いトンネルを出ることが出来て、今があります。
それでもきっと、これからも暗く長いトンネルは突然訪れる。
せっかくひとつ屋根の下で暮らした縁なのだから、繊細さんでも鈍感さんでも関係なくお互い足りてない部分を補い合い、たとえ暗いトンネルに入ったとしても、明るく光る出口が見えるまで共に進みたい。
そんな風に思う今日この頃です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。