こんにちは、ちーさんです。
私は一見愛想が良く見られます。初対面の人に対しても笑顔になれます。でも一時期、笑顔がしんどくなったことがありました。
笑顔コンプレックス。
笑ってる自分を否定し、自分がとても嫌いになりました。そんな時、ある友人の一言で私は救われます。今日はその言葉のお話です。
無理して笑っていた幼少期
私はアルコール依存症の父を持つ家庭で育ちました。日々お酒に溺れ働かない父と、生活を支える為いくつもの仕事を掛け持ちし働く母、生活は厳しくお金の心配は絶えることはありませんでした。
父が酔って暴力を振るう姿や、それを耐え忍ぶ母の姿、近所や友人からの視線、借金取り立ての訪問の恐怖、幼稚園の頃から色んな不安を抱えていました。
父は毎日とても辛そうでした。生きること自体しんどそうに見えました。
母はそんな父と私を守ろうと必死でした。でもその母もとても辛そうでした。
両親の辛い表情を見る私も、もちろん辛い・・・
ある日、何気ないことで笑ったときのことです。笑っただけなのに辛い家庭のことをほんの一瞬忘れていました。
自分でも驚きました。笑うと辛いことが忘れられるの?
何か中毒性のようなものを感じるようになり、とにかく無理して笑うのがクセになってしまいました。辛さや、苦しさから逃れる為に・・・
笑うことが武器
幼稚園の頃はとても大人しく人の影に隠れてる子供でしたが、笑うようになってから友達が増えていきました。
楽しそうにしてると、人が寄って来る。不思議・・・
そのおかげで、辛い毎日もなんとかやり過ごすことが出来ました。
いつのまにか、笑うことが自分を守る武器のようになっていたと思います。
その武器を抱えたまま私は大人になりました。
笑えなくなった自分
いつも元気に明るく笑っている自分は偽物です。大人になってから、本当の自分と偽物の自分が時々ケンカをするようになりました。外でたくさん笑い、家の中でも必死に笑い、本当の自分を出せる場所がありませんでした。
だんだん自分に対して違和感を感じるようになります。
自分はいったい何者なのか?
明らかに他の誰かになろうとしてる自分がいました。違う自分を演じている自分がたまらなく許せなくなり、笑顔の自分が嫌になりました。
その日から少しずつ笑顔がなくなっていきます。
救ってくれた友人の言葉
ある日、高校の同級生の結婚式に出席しました。とても盛大で出席者もとても多い披露宴でした。席に座ると、テーブルに今日の出席者の自己紹介文が書かれた席次表が置いてありました。大人数なので一行だけですが、それでも友人が心を込めて書いたものというのが伝わってくる内容でした。
披露宴が始まるまで、その自己紹介文を順番に読んでいました。私の番になった時、とても驚きます。その紹介分の一行は
『笑顔がとっても素敵な人です!』
まだ披露宴は始まってないのに涙がこぼれました。たった一行でその人を表現する言葉はその人そのもの。大切な友人から自分の良さを教えられ、そのままでいいんだよと言われてる気持ちになりました。高校3年間が一番家庭の状況が辛かった時期なので、無理してたくさん笑った時期でもあります。友人は私が笑ってる時の印象が強かったようでした。
偽物でも本物でも笑ってる自分は自分。
笑ってる自分を素敵だと思ってくれる人がいるだけで救われた気持ちになりました。その日から少しずつ笑えるようになっていきます。
今もその言葉は私の中にあり続け、自己否定しそうになった時は思い出す大事な言葉となりました。友人には心から感謝の気持ちで一杯です。
言葉は人の心を動かす
世の中、色んな言葉が飛び交います。今回のように自分にとってプラスに働く言葉もあれば、簡単に人を傷つけてしまう言葉もあります。
自分はそんなつもりはなくても、相手の受け取り方で間違って伝わってしまう言葉もあります。
何気に使ってる言葉。ブログを書くようになってから言葉と向き合う時間が増えてきました。ただ自分の思いを綴っているだけのブログですが、いつか誰かの心に光が見える、そんな言葉を残していけたらと思って書いています。
最後に
笑うことも言葉にするのも、自分の感情を吐き出す行為。改めて、自分に優しくするために必要な大事なことだと思いました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。